2011年9月3日土曜日

佐渡国際トライアスロン(2011.09.03)

佐渡国際Aトライアスロン大会
Swim2.0km Bike190km Run 42km 
開催日:2011年 9月 3日 場所:佐渡島(新潟)

国内屈指のロングディスタンスに位置づけられたこの大会。 
トライアスロンを始めたときから、 
ロングを完走して悲願のアイアンマンになることを夢見てきました。 
今年、このロングの大会に参加出場がきまってからは、 
覚悟を決めて、計画的に無理なくコンスタントに練習を積み重ねてきた大会になります。

しかし2011年8末、日本列島に台風12号が接近。。。 
開催の可否については佐渡汽船の就航状況如何に関わらず 
当日の午前4時30分に決定するということ。 
大会開催の数日前からモチベーション(コンディション)を保つのも大変で、 
台風が反れることをただ祈るばかりでした。 




そして大会当日、 
SWIM3.8kmの予定だったロングは2.0kmに短縮されることで開催決行。 
(台風12号の強風による影響でコースにロープが張れないことが理由) 

SWIMの中止、大会自体の中止すら考えていましたので、 
SWIMが短縮されるものの予定通りに大会が開催されるのは祈った限りでした。 

2011年最後の夏、人生最大の挑戦が始まる。 

【Swim:2.0Km】 
Swim練習時、水温/水質/波のうねりなど念入りにチェックを行う。 
台風の影響はなく波も穏やかで、水質は綺麗で水面から底が見える程でした。 
がしかし、水泳中にクラゲに刺されたことに気付く。 
肩と首、両足と無数に刺されていて強烈な痛みが続く。。。 
クラゲは湘南の海にしかいないと思っていたのは無知でしたね; 
とにかく気を取り直してスタート時間を待つ。 

そして早朝6:20、ついにスタートのアナウンス!!! 

極度の緊張をしていたのか体が硬直していました。 
体が思うように動かず、スタートと同時にバトルに巻き込まれ海水を多く口に含んでしまう。。。 
気持ち悪くなり、自由形どころか平泳ぎも厳しくなってくる。 
その場で浮かんでいようとも後方からのスイマーに巻き込まれてパニック状態。 
体力が奪われ身が危険な状態になってきました。 

危険の文字が頭をよぎる。 
が、佐渡まで来て、しかもせっかくのアイアンマンレースを棒に振るわけにも。 

右側にブイがあるのを発見して、すかさずそこまで泳ぎ休憩することに。 
ライフセーバーの方から大丈夫ですか?と聞かれるので大丈夫です。と返事をする。 

しばし休憩して体調を戻すことに。気がついたときには辺りは静か。周りは誰もいませんでした。
早くもビリからのスタートでswimを開始。気を落ち着かせ焦らずゆっくりと。 

波が穏やかなので、泳ぎながらも気持ちは少しずつ落ち着いてきます。 
その後はすいすいと進み、佐渡島の海を満喫しながらもSwimパートを無事に完走。 


【Bike:190Km(佐渡島をほぼ一周)】 
バイクは台風の影響も多少はあったのか向かい風が非常に強く感じました。 
アップダウンは多いものの、これまでのバイク練習成果もあり着々と順位を上げる。 
豊かな自然に恵まれた佐渡島はとても魅力的で、佐渡の景色を見る余裕もありました。 

そしてBikeパートでは、沿道による住民が太鼓や 
プラスチックのバケツなどを叩くなど、熱い声援を感じました。 
声援を送ってくれる人には、会釈したりガッツポーズ!!! 
エイド(給水所)で立ち止まることなく、水分補給のためにボトルのみ交換して走行し続ける。 

がしかし、80km付近でハンガーノック(空腹状態)になっていたことに気付く。 
バイクジャージのポケットにブドウ糖チャージ(数粒)、 
そしてパワーバー2つでは足りなすぎました(準備が甘すぎる自分に多少の怒りを覚える 
空腹で思うように集中できなくなり、参ったなぁとため息; 
20km程進むとエイドがあり相当助かりました。 
ハンガーノックにならない様、おにぎり、パンなどの固形物もしっかり取り後半戦へ進む。 

次第に太ももの筋肉疲労を感じてくる。 
エイドでは必ず水をストックして脚を冷やすために使用する。 
上り前に脚を冷やすことで、多少でも痛みを抑えるようにして走行を続けました。 

佐渡の5大坂と呼ばれる急勾配の難所、 
Z坂、大野亀坂、15%坂、素浜坂、そして国道坂と通り抜け無事にbikeパートも完走。 




【RUN42.2Km】 
最後のマラソン42.2kmに差し掛かりました。 
最初の5km計測が30分(キロ6分)と、決して悪くないペースを維持。 
ですが余裕のペースではなく、身体が重く筋肉疲労による限界のペースでした。 

内臓の疲労も大きくエイドでは炭水化物が取れないので、 
オレンジ、レモン、梅干し、塩などで体の体調を整えながらも順調に走ることに集中する。 

次第に脚が重くなり、何度も歩きたい衝動に駆られましたが、 
まだまだRUNの前半戦だ!と言い聞かせ、我慢、我慢。 

そして17キロ地点の第一折り返しポイントを抜けたところで、 
これまで順調に見えたRUNも一気に脚の動きが止まり始めました。 

エイド毎に筋肉疲労回復の薬を塗ったり、スプレーを掛けては 
限界の肉体にムチを入れるかのようにまた走り出す。 

第二折り返しポイント26km付近では、17:30を過ぎて辺りは暗くなり始めてきました。 

すでに11時間動き続けている肉体はボロボロで、 
体が走るのを拒むのか脚が思うように進まなくなるが、 
重く苦しい道のりを、一歩一歩と踏み出す。 

残り15km, 10km, 5km... 

そして、最後の4km付近から完全に脚が止まりました。 
辛くて苦しくて、歩き始める自分の情けなさに涙がこぼれてくる。 

沿道からの声援は夜になっても消えず。。。 
『お疲れ様』『お帰りなさい』と声をかけてくれる人が何人も何十人もいる。 
小さな子供が無邪気に庭を駆け回り『おめでと~』『ありがと~』と叫んでいる姿も見掛けた。 

佐渡市民の方は、この大会が行われることを心底楽しみにしてると感じる。 
佐渡島のお祭りというより、地元で開催されるオリンピックのような感覚なんだろう。 

ここで苦しい顔はしていられない。 

ゴールまで辿り着こうという意思が継続でき、ようやく最後の商店街に入る。 
そこには、商店街が埋め尽くされる程の人の姿が見えた。 

鳴り止まない声援に、顔が変形する程の涙が流れ始めた。 

涙が溢れ出ていることは声援を送ってくれる人にも気付いていただろう。 
ハイタッチをする度に様々な声を掛けてくれる。 
『そのままのペースでいいんだよ!』『よく頑張った!』 
『来年も来なよ!待ってるからね!』『あと500mだ!もう一息!』 

この商店街を掛け抜けるのがRUNで最高の一時でした。 

人見知りで、自分に自信がなく小さかった人間が、 
こんなにも大きな舞台で輝けることが凄い幸せだと感じる。 

商店街を超えて、見えた先にはFINISHの文字。 
涙は止まらずそのままゴールテープを切り、最高のガッツポーズ!!! 




佐渡国際トライアスロンを完走し、晴れてアイアンマンになれました。 
台風の影響でswimが短くなったものの、 
佐渡1週のbike190km+RUN42kmは肉体の限界を超えたレース内容で、 
完走したときの達成感は物凄い物がありました。 
大会を運営してくれた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。 

これを自信に、生涯の限りある可能性に挑戦するべく、 
モチベーションを更に高める貴重な経験ができたものと思います。 

総合記録 13:51:42 460位 
スイムラップ 0:58:41 783位 
バイクラップ 7:30:53 413位 
スプリット 8:29:34 504位 
ランラップ 5:22:08 433位





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