Swim3.8km Bike180km Run 42km
開催日:2013年 6月 9日 場所:オーストラリア ケアンズ
Ironman France 2012で悔し涙を飲んでから1年。
自転車を担ぎ渡豪をしている自分がいました。
大会当日まで残り1週間と数日。
IMのダイジェスト動画をyoutubeで見る機会があった。
実際は気持ちが高ぶるところ、動画を見てたら逆に緊張して更には涙が溢れてくる...
この涙は去年のフランスで悔しい思いをしたからこその思い出し涙だと思う。
本当に小心者だなと感じる。。。
けど俺は、トライアスロンが好きだからこそここまで続けてきた。
だからこそ自分の持っているチカラ全てを出しきっていい結果を残したい。
そんな気持ちを持ちながらもレース当日を迎える。
【Swim:3.8Km】
トライアスロンのロングレースは人生3度目。
前回まではウェットはロングジョンだが今年からはフルスーツを用意しているので、
苦手なSwimもパフォーマンスアップを期待していた。
しかし、Swimは練習の成果もあり順調に泳ぐものの、少しずつ肩の異変に気付く。
(ロッククライミングの過度な練習のせいかな・・・?)
肩の調子が悪く泳いでも泳いでも進まない。
遅れていくのは気付いた。周りを見ても誰もいないし、
ライフセーバーに時間を聞くとやはり明らかに遅い。
2週目に入る頃にはうねりが強くなり、肩が動かないので平泳ぎかキックを多めに取り入れることに。
終盤に入るとライフセーバーが何やら『hurry up! hurry up!!(急げ急げ)』と掛けてくる。
まさか制限時間ギリギリなんてあるわけがないと思った。
が、心配になりとにかくガムシャラに泳ぐわ、ようやくスイムゴールが見え、
『Enought time?(十分な時間残ってる?)』と聞いてみると『Just time!』と言われる。
トランジションで準備してGarminのスイッチを入れるとスタートからすでに2時間25分(制限時間2時間20分)立っていた。
本当にギリギリのタイム。バイクラックにはバイクは全然掛かってないし(まぁ普段もスイム遅いけど)
でもSwimで打ち切られなくて良かった。。。
≪Swim Result: 2:17:06≫
【Bike:180Km】
路面は悪いが基本フラット
ライダーを飽きさせない程度のアップダウンとあるが、
スタートから40~50km付近(Port douglasに向かう後半手前)は小さなアップダウンが非常に多いコースになっている。
Bike Partではスタートするも一人旅が続く。
ごぼう抜きにしてやるぜ!と意気込んでいたが、孤独すぎて泣けてきました。。。
最初のエイド。スタッフは座ってボケーっとしてるし、通り過ぎる頃に慌てて飲み物を準備してくれました;;;
ケアンズのバイクコースは非常に分かりやすい。
Captain Cook Hwy(国1)を一直線、何度も事前にコースを調べているのでまず迷うこともなく走行できた。
海沿いの道なので綺麗な景色が広がる。乾いたユーカリの林、天気の良い日には何処までも広い空。
例え一人旅でも、そんな景色が心を癒してくれた。
Bikeは前半から飛ばし、少しずつも選手に追いついてくる。
しかしBike Partでも問題が。。。前半から飛ばしたのと、Swimで無理に脚を使ったせいか後半で脚がつってしまう。。。
漕ぐのを止めて脚をストレッチさせ再び走行を始める。しかし一度脚がつると再発する可能性があるので、
後半はのんびりと、そして少しでもRunのために脚を残すようにしてどうにか走りきれました。
≪Bike Result: 6:52:56≫
最後のRun。Bikeで使い切った脚も前半はどうにか動かすことができた。
しかし次第に動かなくなってくる。でもここまでやってきた。観客が応援してくれるのが何よりも励みになる。
歩いては走り、走っては歩きを繰り返す。 応援してくれるお客さんの前では辛くても歩いてません素振りを(笑
最後の数km。雨が降り始めてさらに足取りが悪くなる。
辺りは暗くなってくるが着実にフィニッシュラインに近づいてくると、ゴールしたときの姿を思い浮かべるようになる。
レースとしてのタイムは平凡、否それ以下かもしれないが、
トライアスロンと出合いここまでやってきた自分が幸せであり誇らしく思えてきた。
そういえばトライアスロンをやり初めの頃、将来いつか結婚して子供が生まれたとき、子供には大きな背中を見せたい。
パパは、グローバル社会に生きるアイアンマンなんだ! って自慢されたいと思っていました。
いつか本当にそんな日が来るのかな。未来の自分を想像しつつ、そして、そしてようやく、、、念願のフィニッシュラインが近づいてきた。
ハイタッチをしながらゴールに向かう。そして!!!
【最後のフィニッシュライン 凄い角度!!!】
完走メダルを掛けてもらうと、完走した実感が湧いて涙が溢れだしてくる。
スタッフに心配されたのか『Are you OK?』と声を掛けてくれて、泣きながらも満面の笑みで答えました。
≪Run Result: 6:08:16≫
YOU ARE AN IRONMAN!!!
WE ARE IRONMAN!!!
課題も山積みですが、完走したことに最大の意味があるこのレース。
次回は、今年20代最後の一戦にIRONMAN AUSTRALIA(西オーストラリア バッセルトン)を申し込んでいます。
記録が出やすいとされるこのバッセルトンでタイムを狙っていこうと思います!
【IM Niceで励ましてくれたトライアスリート小暮さんからのメッセージ】
有言実行はかっこいいよ! トライアスロンは素晴らしいでしょ?
涙はいくら流してもいい。幸せな男にはたまに悲しいストーリーが必要。
今回のはあの涙がもたらした幸せだな!!!